アウトドア活動から構想したメガネ

私自身、数年前より山を登るようになったのですが、その中で思いついた「アウトドアに必要な機能」を「求められるデザイン」に落とし込みました。
行動中の負担を軽減することは、気持ちまで軽やかにしてくれます。
自身と一体化するようなメガネを作りたく、「軽さ」と「扱いやすさ」に着目し、『Ｆ』の構想を始めました。

CONCEPT

ＣＲＯＳＳ ＯＶＥＲ

クラシックスタイル X アウトドアシステム

OUTSIDE：見た目はクラシックで掛けやすいデザインながら、
INSIDE： アクティブな動きにも追随する機能を内包。
いつでもどこでも、あらゆるシーンに対応できるアクティブクラシックデザインをコンセプトに掲げ、開発に挑みました。

『Ｆ』オリジナルロングカーブテンプル

大きくカーブしたテンプルは掛けたときに、痛みを感じやすいこめかみや側頭部を交わし、後頭部で支えます。後頭部で支えることにより、側頭を挟む力（側圧）を軽減し、軽く柔らかな掛け心地を実現しました。
掛け外しがスムーズにできるように、またヘルメットが必要な環境においても干渉しづらいように形状はストレート型を採用しました。
意匠権登録申請中

『Ｆ』オリジナルヘッドパッド

テンプル内側に『Ｆ』オリジナル構造のヘッドパッドを配置。
雨や汗で滑らないラバロン™素材を採用。
後頭部でしっかり支える構造になっているため、アクティブな動きでもズレません。

表側からは内側の滑り止めが見えないように配置しています。
たとえ、ビジネスシーンであってもフォーマルな印象を与えます。
またこのヘッドパッドは接着剤を使用せずに固定できる構造となっています。
接着剤の劣化によってパッドが取れてしまうことを防ぐために開発しました。

『Ｆ』オリジナルノーズパッド

固定式のノーズパッドではなくチタニウム製ノーズアームを使用し、個々にあった位置に調整できるシステムとなっています。
『Ｆ』オリジナル形状のパッドを金型から製作し、ヘッドパッド同様、ラバロン™製を使用することによりズレ落ちにくくなっています。

『Ｆ』オリジナルチタニウム板バネヒンジ

柔軟性、形状記憶に優れたベータチタニウムを使用した『Ｆ』オリジナルヒンジで、軽く柔らかな掛け心地と、個々に合わせた調整が可能です。
金属は薄い形状ですが十分な強度としなやかさを持ち合わせています。

使わないときは、首に掛けておける

『Ｆ』オリジナル、ロングホールディングテンプルは、その構造利点を生かし使わないとき、眼を休めたいときに首に掛けておくことが可能です。
行動中にその都度ザックやサコッシュに収納する煩わしさがなく、置き場所に困ることもありません。
木陰に入った時、テント内に入ったとき、屋内に入った時など、サングラスの掛け外しは意外に多いです。
また度付きメガネであっても目を休めたい時はあります。
両手が空く首掛け機能は想像以上に有用的です。

頭の上のメガネに慣れている方も多いと思いますが、首掛け機能は大事なレンズが汚れません。
またキャップや、ハットの上だと、帽子を脱ぐ際にメガネの存在を忘れて一緒に落としてしまうなんてこともありますが、体幹上にある首はあまり揺れ動くことがなく、とても安定しています。
メガネを退避する場所として最適です。

超軽量樹脂 X チタニウム

フレーム素材にアルケマ社が開発したリルサン®クリアーを採用。
特徴として、ウルトラライト（超軽量）でありながら高靭性と高剛性を兼ね備えています。
また、全ての金属パーツにはチタニウムを採用しました。
チタンは金属の中でも軽く、また錆びない性質を持っています。
雨天、河川、海水、発汗、アウトドアでの使用環境はメガネにとって過酷な環境と言えます。全方位、全天候をカバーするためにチタニウムを採用したのはその為です。

『Ｆ』は必要以上に枠を薄くするなど、露骨な軽量化デザインは施していません。
欲しいと思った造形美を残したまま、できる限りの軽量化を目指しました。
このフォルムでこの軽さは十分であり、身に付ければ実際の重さよりも軽く感じます。

※リルサン®はアルケマ社の登録商標です。

ALL MADE IN JAPAN

度付きフレームとしての使用となると、365日毎日10時間以上をも使うこととなります。ましてやアウトドアでの環境は過酷です。
耐えうる品質と信頼性が必要最低条件となるため、日本国内で作り上げました。
全てのパーツを国内で製造しています。

日常の風景が絶景に

偏光レンズ

偏光サングラスタイプもご用意しております。

自然界にあるもの、身の回りにあるもの、それらの表面のほとんどは凸凹しています。
凸凹した所へ光があたると、いろんな方向へ光が散乱、反射します。
多くの方が気付いていないのですが、私たちは乱反射光に溢れた視界の中にいます。
綺麗な光はそのままに、余計な反射光を取り除いてくれるのが偏光レンズです。

乱反射光があることで、実は対象物の輪郭がはっきり見えていません。
日差しが強く乱反射光が多いと白く「もやっ」と見えます。
偏光レンズ越しの景色はその「もやっ」とがなくなります。
眩しい日には写真のように青空を裸眼より青く、葉をより緑にと、綺麗な自然をより美しく見る事ができます。

偏光レンズには安価なもの、高価なものがありますが、それは製造方法の差であり、その差は視界の差に繋がります。
『Ｆ』では日本製の偏光レンズを採用しています。
偏光フィルターは余計な光を取り除いてくれるので同時に眼の負担も軽減してくれます。
偏光レンズの事をもっと多くの人に知って欲しいと願い、比較的安価で提供することを決めました。

CLASSIC STYLE

あらゆるシーンで

アウトドア用、スポーツ用フレームにありがちな流線型のデザインではなく、普段使いできるスタンダードでクラシックなフォルムに仕立てました。アウトドアやスポーツシーンであっても、メガネが目立ち過ぎず自分らしさをキープできます。
アウトドアからビジネスまで幅広いシーンで活躍します。

仕様

オリジナルのソフトケース（メガネ拭き兼用）が付属します。
厚地で、拭きやすい生地を選びました。

スケジュール

フレームのみの場合は１０月中旬より順次発送

偏光サングラスは１０月中旬より順次発送

度付きフレームの場合は個別にレンズ発注、加工があるため11月上旬から順次発送していきます。

リターンについて

FJP-001 はウェリントン型とよばれ、多くの方に馴染みやすく、掛けやすい形となっています。

FJP-002 はボストン型とよばれ、FJP-001に比べ少し丸みを帯びています。
優しい雰囲気にもなりますし、知的な印象を与えます。

FJP-001（ウェリントン型）偏光サングラス。
クリアな視界をお楽しみください。
可視光線透過率：１５％

FJP-002（ボストン型）偏光サングラス。
クリアな視界をお楽しみください。
可視光線透過率：１５％


①フレームのみ
②偏光サングラス
③度付きレンズ、オプションでブルーライトカット、くもり止め（防曇）レンズ
をご用意しております。

➀普段ご利用の眼鏡屋さんにて検眼する方が安心、好きなレンズ色を入れたいという方に向けて、フレームのみの準備もしました。
②偏光レンズの入ったサングラスです。
③度付きレンズの場合はお客様の度数情報が必要となります。
お申込み後に眼科で眼鏡用処方箋を必ずご用意下さい。
医療機器製造業登録：登録番号18ＢＺ200041
第三種医療機器製造販売業許可証：許可番号18Ｂ3Ｘ10016

資金の使い道

多くの受注に繋がれば「メガネの街、鯖江」の工場に追加発注をすることができます。
コロナショックで眼鏡業界も例外でなく大きな打撃を受けています。

メガネは昔から分業制が主体です。
部品ごとにその道の専門会社があり、『Ｆ』一本のメガネを作るためにも弊社以外に５社の協力体制を基に製造しております。
弊社では商品企画に始まり、各工場へ細かい仕様説明、部品の検品、最終工程の組立、仕上げ作業を行っています。

会社を守ること、仕事を作ることが私の仕事ではありますが、そのためには何よりも先ず第一にお客様に喜ばれる商品を作らなければなりません。
今回の企画『Ｆ』がお客様の生活をより豊かにしてくれる道具になると信じています。自分自身が使いたいと思うメガネを作りました。

そして、頭の中にはまだまだ作りたい商品がございます。
ご支援頂きました資金は新商品開発へと繋げさせて頂きます。

実行者紹介

アルファ株式会社 代表取締役 瓜生顕士
２００４年に家業に入りました。
入社当初より主に開発に携わり、ずっとメガネ・サングラスの企画業を務めてまいりました。

コロナ禍の中でとても惑う時代です。
全てのことが今まで通りとはいかなくなってしまいました。

ただ、そんな中、よく考えてみると自然は何一つ変わっていません。

自然はじっと動かず、こちらから伺えばいつでも自身と対峙してくれます。
自然と接することは不安定な世の中を生きる上で、大切な何かを教えてくれるような気がします。

そして、身体を動かすことは自分自身の内面をより知ることに繋がります。

外へ出てみる、歩いてみる、走ってみる、登ってみる、降りてみる、自然の中に身を置いてみる。
そうすることで自分を見つめ直す時間が生まれます。
次の一歩を踏み出す時には、先ず自分自身を理解することが必要なのではないでしょうか。

私自身、自然と接する中で、モノの考え方、捉え方が大きく変わってきたように感じます。
日常とアウトドアを繋ぐ、使いやすいメガネ・サングラスを作ること、それを産まれ育った鯖江で作ること、それが私にとって次の挑戦であること、と思い至りました。

身に付ければ「動きたくなる」そんなメッセージをこのメガネには詰め込みました。


Produce & Direction: Kenji Uryu
Designer: Seizo Tajima
Photography: Takanori Ota
PR Director: Koichi Ushida
Model (M): Daigo takeuchi
Model (L): Shion Ikeda
Photo Place Adviser: Satoru Asano
Photo Place: Iiyama-city