沢山の方々にご支援頂きまして、本当にありがとうございます。
今回のプロジェクト「キテテコ」の肝である生地作りにご協力頂いた3名の方に、ディレクターの原が会いに行ってきました！！

株式会社杉岡織布　三代目　代表取締役　杉岡定弘さん（写真右から2人目）
本庄織布有限会社　三代目　取締役　本庄剛さん（写真左から2人目）
高島晒協業組合　平山裕章さん（写真左）
株式会社オールユアーズ　原康人（写真右）

――――産地（滋賀県高島市）のことと皆様のことについて、少しお話しして頂けますか？
杉岡：この高島地区と呼ばれる産地は、約200年以上前に綿織物産業がスタートしたと言われています。ステテコやパジャマ、下着用の生地生産をメインにしております。当社は63年前に創業し、私で3代目です。
本庄：当社は、もともとは私の祖父が家内制工業からスタートしました。今年で53年目。私が3代目の本庄剛でございます(笑)
平山：当社は、高島晒協同組合という名称で、組合員（法人）が持ち合う形の染色整理加工場で、50年前にこの場所に移し、操業し続けています。

杉岡：どこの生地産地も同じような成り立ちだと思うのですが、元々は農民の冬季の副業として始まったと言われています。たまさか滋賀県には近江商人と呼ばれる商人たちが居まして・・・
原：三方良しの高島証人ですね？
杉岡：そうです。その中に高島商人と呼ばれる人たちがいまして、その商人たちが、京都・大阪、そして東北地方に売って歩いて普及したという風に言われています。
原：高島商人が居なければ、産地の繁栄もなかったのかもしれませんね。

――――この産業のピークというのはいつ頃だったのでしょうか？
平山：ピークは昭和50年頃。機屋（はたや：生地を織る工場、会社）だけで、５６０軒ありました。
原：ちなみに、現在は？
本庄：現在は３５軒です。軒数だけだとピーク時の10分の１以下ですね。当社も当時は24時間操業していましたから。
杉岡；当社も同じくです。今思えば、恐らくこのころが衣料品の製造が海外生産に移行し始めた時期と重なると思うのです。
本庄：そうかもしれませんね。ここの産地はパジャマや下着向けが中心ですから、それがＴシャツやスウェットに変わっていった時期とも何となく重なります。
原：そんな中でも続けてこられたのはなぜでしょうか？
本庄：代々続く家業に誇りを持っていますからね。あとは不器用ですから、これしかできないのです(笑)

――――当社がクラウドファンディングという形で、生地を取り上げて製品化に挑戦しました。
平山：本当にありがたいと思っています。みんなも話していますが、私たちはステテコやパジャマを作るための生地を生産していると思っていましたから。今回のように普段着に使ってもらえる服に生まれ変わることが、この産地の新しい歴史の１ページになればいいと思いまし、こういう形で、今まで知らなかった人に知って頂けるのが本当にうれしいです。

杉岡：産地を支えている我々の世代は、インターネットを日常的に使っている世代ですから。当初はクラウドファンディングって何やねん？って思っていましたが、原さんの説明も聞いて、新しい流通の形になるのかなと感じているところもあります。製造業としては、こういう試みを取り入れる必要があるのかもしれませんね。

本庄：私は売れすぎて、すごい状態になる夢を見てしまいました(笑)

――――お忙しいところ、お時間頂きありがとうございました。残り日数少ないですが、最後まで応援お願い致しますね。

沢山の方々にご支援頂きまして、本当にありがとうございます。
スタート時点では正式に決まっていなかったＴシャツの商品名が決まりましたので、ご報告させて頂きます。

この商品名を決めるにあたり、オールユアーズのメンバー以外に、日頃から交流のある二人の仲間に協力してもらいました。

古着マニアであり、コピーライターの小藥元さん。
オールユアーズのディレクター原との古着談義はこの日も止まりませんでした。

元々は、前回のプロジェクト「ONE SWING PARKA」の支援者だった、ディレクターの鎌田宏史さん。
いつも冷静に鋭いアドバイスをしてくれます。

・江戸時代から続く技術で作った『ステテコ』がこの商品の源流であるということ。
・それをＴシャツにアップデートしているということ。
ディレクターの原より、このプロジェクトの背景と歴史を詳しく説明していきます。

雑談も交えながら、たくさんのネーミングのアイデアが出てきます。
そして、ついに商品名が決まりました！これです！！！

『キテテコ』です。
長い間、時代を支え続けてきた【ステテコ】に敬意を表しながら、【ステテコ】を【着る】という新たな行動を生む、新しいアイテムだという意味を込めています。

江戸時代から続く「涼しい」技術で作る、クールなＴシャツ「キテテコ」を引き続き宜しくお願い致します！！！

「汗をかいて、Ｔシャツがまとわりついたことはありませんか？」

「毎日カラっとしたＴシャツを着たいと思ったことはありませんか？」

「やっぱり、綿１００％のＴシャツがいいと思ったことはありませんか？」

時は、約230年前、江戸時代天明の頃。

琵琶湖沿いのとある町で、今回のプロジェクトでつくる元となる生地の製造が開始されました。

それは、現代のように化学繊維がない時代に、先人たちの知恵と工夫だけで出来上がった、暑い夏を快適に過ごすための技術。

特に蒸し暑い「京都」で人気を博し、日本中に広まりました。

そして、2017年。最盛期よりも規模は小さくなりながらも、この技術は今もなお受け継がれています。

この商品は、綿100％でありながら、夏に最適な特徴を備えるものです。

①汗をかいてもベタつきません。

暑い日に必ず悩む、「汗」との戦い。生理現象である汗を抑制することは出来ませんが、汗に濡れてまとわりつく不快感はこのTシャツに着替えれば圧倒的に軽減されます。しかも綿100％です。

②綿100％とは思えない吸湿速乾性と風抜け。

吸湿速乾性をポリエステル配合のスポーツウェアだけのものだと思っていませんか？もちろんスポーツウェアのスペックには敵いませんが、特殊な製法で日常生活では十分に機能します。ゆる〜い仕上げの生地なので、風抜けが良く、気持ちの良い着心地。しかも綿100％です。

③気持ちの良いストレッチ性と型崩れしにくさを両立。

この着心地をなんと例えれば良いか…？語彙の少ない僕には言葉にできません（笑）これだけは言えます。恐らく、今まで着たことがあるTシャツの中で最も軽い着心地でしょう。体についてくる、気持ちの良いストレッチ性。
また、これも不思議で、ねじれたり、型崩れしにくく、長い間着用していただけます。しかも綿100％です。

僕たちオールユアーズは、この先人の知恵と工夫を私たちのブランド「DEEPER'S WEAR」を通して、今の時代に適した「Ｔシャツ」というカタチに変えました。

まだ、名前はありません。このプロジェクト期間中に、その商品名の制作過程も全て発表していきたいと思いますので、お楽しみに。

今回使用する生地は元来、主に男性が着用するための「ステテコ」というアイテムのために作られてきました。「ステテコ」は、高温多湿な日本の夏を快適に過ごすための究極の普段着でした。衣服の中の汗や湿気を素早く吸収・発散させ、不快なムレやベタつきを抑えます。そのような商品が、化学繊維やエアコン、ましてや扇風機すらない時代、先人の知恵と工夫だけで作られていたのです。凄くないですか？

その作り方には、大きな3つの特徴があります。

カラっとした着心地・触り心地とストレッチ性を作り出すために、糸を通常の約２倍強くねじります。従来のステテコは通常生地の1.5倍。このプロジェクトの生地はそれを上回る2倍ねじられています！！
そうすることによって、糸自体にタオルを固く絞ったときのような締まりが生まれます。それで独特の「シャリッ」としたタッチ感が生まれ、Tシャツにしたときの独特のカラッとした肌ざわりに影響します。

しかも、タオルをねじったときのように、ねじった逆方向に糸は戻ろうとします。
それがこのTシャツの気持ちの良いストレッチ性を生み出すのです。

でも、糸は固く作るのですが生地は柔らかく作るため、製品それ自体が固くなることはありません。

なんとも不思議な製法です。

誰が通常の２倍も糸をねじろうとしたのでしょうか？
技術が未熟だった江戸時代に頭がねじ切れるまで考えた工夫だったのでしょう。

先人の方々を本当に尊敬します。

風通しをよくするために、糸と糸の間隔を広げて織ります。

この製法で先ほどの糸を生地にしていくのですが、固く絞るように作った糸を、あえて間隔を広げて生地に仕立てることによって、生地が柔らく、かつしなやかに仕上がるのです。

この製法のおかげで風通しの良い、着ていて気持ちの良いTシャツが出来上がるのです。

水を通し、熱を加えることで、生地を一気に縮めて、凸凹を作ります。まるでその仕上がりは湯葉のようですね。

この工程で生まれる生地表面の凸凹が肌への密着を少なくし、カラッとした肌ごこちを生み出すのです。

特徴的な作り方の組み合わせによって、５つの特長が生まれます。

①　肌への密着が少ない　

生みだされた凸凹により、肌への接地面積が少なくなります。汗をかいたときに肌にＴシャツがへばりつくことが少なくなります。

②　汗を良く吸う、素早く乾く　

生みだされた凸凹が汗を良く吸い、隙間を作って織った生地が、通気性を確保し、素早く乾くため、カラッとした快適な着心地を生みだします。

③　ストレッチ性　

強く撚った糸と生みだされた凸凹が、あなたの動きを制限しない、天然のストレッチ性を生みだします。

④　型崩れしにくい　

強く撚った糸と生みだされた凸凹が、自らを元の状態に戻そうとする力を作り出すため、家庭洗濯後にねじれたり、よじれたりすることが少ないです。

「強く撚る」「隙間をあけて織る」「熱を加えて凸凹を作る」この工程が、こんなにも素晴らしい機能を生み出すのです。凄くないですか？

先人たちには、化学繊維はありませんでした。綿１００％の糸を使って、これだけの機能を持たせる商品を実現できるのは、この生地以外にありません。

綿100％なので、皆さんが肌で体感されているように、化繊のものより着心地に優れており、お肌にも優しいです。

日常生活では綿100%のTシャツがいいですよね。

これを江戸時代にすでに考え出していた。という事に脱帽です。

『ステテコの生地を使っただけのＴシャツじゃないの？』『夏祭りに着てくのによさそうね。』『和テイストっぽすぎて、外で着るのに恥ずかしそう・・・。』

などと、ご想像される方もおられると思いますが、そうではありません。

今回の商品は、先人の知恵と工夫を受け継いだ末裔たちが、新しい歴史をつくるために開発した、洋服のための生地を使っています。

そして、その生地は「BIWACOTTON」と名付けられ、2017年から新しい歴史を刻み始めます。これまでの生地と比較し、その表面の凸凹が細かくなり、従来のＴシャツの生地と変わらない表情へ進化させました。

その「BIWACOTTON」と「DEEPER'S WEAR」の協業で出来上がった今回のＴシャツは、江戸時代から続く技術を現代の普段着に昇華した、日本で初めての商品です。

「ステテコって透けまくりじゃないですか？」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。2倍強くねじった糸で作った生地をぎゅーっと縮める工程で、従来のステテコよりも生地に適度な厚みが出来ます。「透け感」は一般的なＴシャツと同じくらいとお考えください。暑い夏にはぜひ1枚で着用して頂きたいです！！！

今回Makuakeのリターンとして以下の４商品をご用意しました。

サイズは全部で6サイズ。小さな女性から大きな男性まで着て頂くことが出来ます。Ⅴネックもヘンリーネックもサイズ設計は同じです。

１：ⅤネックＴシャツ（ポケット付き）　

【LADYS】

【MENS】

ディテール詳細

２：ヘンリーネックＴシャツ　

【LADYS】【MENS】ディテール詳細

Q.サイズについて

A.サイズ選択の際には、以下もご参照ください。
- サイズ1 →レディースSサイズ相当
- サイズ2 →レディースMサイズ相当
- サイズ3 →メンズSサイズ相当
- サイズ4 →メンズMサイズ相当
- サイズ5 →メンズLサイズ相当
- サイズ6 →メンズXLサイズ相当

Q.商品の返品交換について

A.サイズ交換は承ります。
商品に欠陥がある場合を除き、基本的には返品には応じておりませんのでご了承ください。

株式会社オールユアーズ　https://www.allyours.jp/

木村昌史（きむらまさし、写真前列左）と原康人（はらやすと、写真前列中央）により2015年7月に設立。

「あたりまえを、あたりまえにしないモノづくり」

これを理念に、「新しい普通」となる洋服を開発し続けています。

2015年12月にMakuakeで実施した、「LIFE SPEC WEARを世界に届けたい！第一弾は水を弾くコットンパーカー」は多数のご支援をいただきました。

https://www.makuake.com/project/allyours-oneswing/

このような、「世の中にまだ無いけど、あったらみんなが欲しいんじゃないか？」
「今の技術があれば、洋服はもっとこうアップデートされるべきなんじゃないか？」
このようなプロダクトを皆さんにお送りするために日々、企画の開発や販売をしております。

前回は、「テクノロジー×洋服」で洋服をアップデートするチャレンジでしたが、今回は、江戸時代から引き継がれる日本の技術を、現代の用途で暑い夏を快適に過ごすための服＝Tシャツをアップデートします！

今回のTシャツも、「夏に着るTシャツ」ってもっと快適になるべきだと思い、開発に至りました。

Tシャツが生まれたのはアメリカ。かっこいいし、今のライフスタイルに合っている。でも湿度の低い国で生まれたものだから、そもそも日本の気候に合っていない。。。

「吸湿速乾」と謳われる商品は数あれど、ほぼ全てが「ポリエステル」等の化繊を含む商品。日常生活には肌馴染みが悪いしな。。。

ステテコが生まれたのは日本。涼しく過ごせるし、気候には合っているけれど、現代だとこれで活動するのはちょっと恥ずかしい。。。

だったら、ステテコの生地をTシャツに使えるようにすればいいんじゃないか！？そうだやってみよう！（←イマココ）

今回は、昔から日本人の持っていた「生活の知恵」を拝借しました。
だって、おじいちゃんやおばあちゃんから教えてもらうことって、意外と今でも使えるライフハックがそこにはあるって、僕ら知ってるから。

綿100％だったら、着心地も良いし、化繊を含むものよりも多くの人が着られるし、もっと多くの人たちがハッピーになれるんじゃないかな？っという思いでこのプロジェクトを立ち上げます。

ぜひご支援をよろしくお願いします！

服を選ぶとき、何を基準に選んでいますか？
天候や環境を考えて服を選ぼうとすると、着られる服が制限されてしまう。

そんな経験ありませんか?

あなたを日常生活で「あたりまえ」になっていて気づかない「ストレス」から解放したい。

日常生活（LIFE）で
服に求められる機能（SPEC）を
追求した日常着（WEAR）

＝LIFE-SPEC WEAR（ライフスペックウェアー）

これが、私たちのブランド『DEEPER'S WEAR』のコンセプトです。

『DEEPER'S WEAR』には、今回お届けする商品以外にもラインナップがあります。

http://store.allyours.jp/　（各商品の詳細はこちらをご覧ください）

あなたを、日常で「あたりまえ」になっている「ストレス」から解放する。
LIFE-SPEC WEARを是非お試しください！

ALL YOURS STORE　

〒153-0043 東京都目黒区東山3-18-9（レインボー倉庫内）

東急田園都市線　池尻大橋駅より徒歩5分の場所に実店舗が御座います。こちらにて、実物のサンプルをご覧いただけます。実際に着て触って、体感してみてください。申し訳ございませんが、月・火は定休日でございます。

この看板が目印です。道に迷われた際は、090-1049-0701（お客様ご案内用電話番号）までお電話くださいませ。

《期間限定で、名古屋・大阪で実物をご覧いただけます》

私たちオールユアーズは、LIFE-SPEC MEETING TOURと称し、新商品の発表のために、大阪・名古屋をツアーで回ります。こちらの各会場でも、実物のサンプルをご覧いただけます。

大阪

2017年3月14日（火）～16日（木）　11時~18時

場所：CafeBar Smile （カフェバル スマイル） 

〒542-0086　大阪府大阪市中央区西心斎橋1-9-16 大京心斎橋第2ビル

地下鉄御堂筋線・長堀鶴見緑地線「心斎橋」駅から6分、地下鉄四つ橋線「四ツ橋」駅から5分

名古屋

2017年3月24日（金）～27日（月）

場所：Circles（サークルズ）

〒460-0012　愛知県 名古屋市 中区千代田4-14-20

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

SPECIAL THANKS

PHOTO : HITOMI HUKUDA

PHOTO : CONSTRUCT FILM WORKS

MODEL : KYOKO MIYAUCHI

MODEL : MISUZU OTSUKA

LOCATION : DESSART & Co.

LOCATION : JAM STAND COFFEE