「1本の瓶の中に"十勝"の様々な表情を存分に感じられるお酒を造りたい」

そんな想いを胸に北海道・十勝で立ち上がったクラフトジン蒸溜所が、十勝産のボタニカルをふんだんに使ったこだわりのジンを完成させました。

社長は、元公務員。蒸溜技士も、元公務員。でも、仕事でずっとお酒に携わってきた……という、ちょっと変わった経歴を持つ2人が中心となって造り上げたプレミアムなクラフトジンです。

地元・十勝を愛し、「人とお酒の良い関係」を長年見続けてきた私たちの挑戦について、お話させてください。

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はじめまして。十勝平野蒸溜所の代表取締役、宮澤 嘉裕と申します。

生まれも育ちも北海道・十勝で、札幌市にある大学を卒業したあと、Uターンで十勝地方東部のまち・池田町の役場に就職。以後、23年間勤めた役場を"脱サラ"して、この蒸溜所を立ち上げるに至りました。 

ではなぜ、地方のいち公務員だった私が蒸溜所を設立し、クラフトジンを造ってみようと思ったのか？

それは、私の池田町役場でのキャリアが大きく関わっています。 

地方の「ザ・公務員」が、夢にも思っていなかった蒸溜所を立ち上げるまで…宮澤 嘉裕ヒストリー

地方公務員採用試験に合格し、大学を卒業して、公務員として働き始める。

大学を卒業した私は、この国に住む人なら誰しもが想像できる、絵に描いたような「安定」の道を歩み始めました。

当時の自分の気持ちはもうよく覚えていませんが……配属された税務や財政などの一般行政事務(ご想像通りの"役所の仕事"です)に熱心に取り組み、結婚し、子どもにも恵まれ、この仕事を定年まで勤め上げることは「当然」と心のどこかで思っていたかもしれません。

そんなキャリアに転機が訪れたのは、30代後半の春。

池田町が町営で行なうワイン事業の部署である「池田町ブドウ・ブドウ酒研究所」への人事異動を命じられたのです。

中世ヨーロッパの古城を思わせる外観のこの「ワイン城」が、私の"職場"となりました。

ここでは「十勝ワイン」のブランド名で、ワインやブランデーの製造を行っています。町営（自治体経営）でこのような事業を行っているのは、全国的に見ても珍しいと思います。

私自身、技術者としてワインやブランデーの製造に直接携わることこそなかったものの、総務や営業、ワイン城観光など幅広い担当業務を通して、次第に「お酒を造って売る」という営みに魅せられるようになっていきました。

池田町ブドウ・ブドウ酒研究所(十勝ワイン)時代…出典：株式会社ネオジャパン ふるコミュ

もちろん大変なこともありました。町営の事業とはいえ……いや、町営の事業だからこそ、利益を出しながらしっかりと経営を維持しなければなりません。そのために、様々な地域に出向いて「十勝ワイン」のPRにも奔走しました。

とはいえ、やはり池田町ブドウ・ブドウ酒研究所に在籍した期間を振り返ると、楽しい瞬間の方が多かったように思います。

できあがったワインを飲んで「美味しいね」と言ってくださる方の笑顔。

ワイン城を訪れて、楽しそうに過ごされている観光客の皆さんの笑顔。

そんな「人とお酒の心地よい関係」を見続けてきて、いつしかこの十勝で、十勝の素材を使った、十勝だからこそできるお酒を造ってみたいと思うようになったのです。

ただ、既にあるワインやブランデーを造っても、目新しさは何もありません。じゃあ、十勝にまだないお酒で、地域の特産物を活かせるものはないか……そう考えてたどり着いたのが「クラフトジン」でした。

こうして私は「公務員」という安定の職を辞し、退路を断って十勝でのクラフトジン蒸溜所の設立に踏み切ったのです。

コンセプト・ロゴ紹介

十勝のお酒を造るので、十勝産の素材をクラフトジンのボタニカルとして使用するのは当然です。

それに加えて私がこだわりたかったのは、この十勝平野を開墾した人々の「フロンティアスピリット」をお酒の中に表現するということ。 

蒸溜所のロゴマークは十勝平野を象っており、ロゴの文字にはデザイナーさんの提案で「十勝開拓の父」と言われる依田 勉三の手書き文字の癖を拾い、反映しています。 

厳しい自然環境の荒れ地に果敢に乗り込み、数え切れぬほどの苦労にめげず、"今日よりもちょっと良い未来"を願って行動し続けた開拓者たちの想いを、ロゴマークに刻み込みました。

ロゴカラーの「グレイッシュブルー」は、この土地の人々の暮らしを潤す存在である「十勝川」や、十勝平野の厳しくも美しい雪景色をイメージしています。

蒸溜所の紹介

 「このお酒を飲んだ人の人生が潤い、ほんのちょっぴり上向くように」

そんな願いを込めながら私たちがお酒造りを行なうのは、十勝平野のほぼ中央部・幕別町にある、花と食と農をテーマにした観光ガーデン「十勝ヒルズ」内に位置する蒸溜所です。 

見晴らしの良い小高い丘の上にある、自然豊かな十勝ヒルズ。その片隅に建つ、木造の趣ある建物が、私たちの蒸溜所です。

十勝ヒルズの中にある、元々長年食品加工の工場だった建物を借り受け、時間をかけて蒸溜所に改装しました。 

 十勝らしい、自然豊かで静かな環境にある蒸溜所です。

十勝平野蒸溜所の蒸溜器は、「銅製のハイブリット式蒸留器」を採用しています。

この蒸溜所で、蒸溜技士を務めてくれるのは、かつて池田町ブドウ・ブドウ酒研究所で長年ワイン・ブランデーを造っていた私の池田町役場の先輩であり、「もう一人の元公務員」 齋藤 良市です。

ボタニカル紹介 - 「赤いダイヤ」をはじめとして、十勝の恵みをふんだんに

最も試行錯誤したのは使用するボタニカルのチョイス、そして配合量。

十勝らしさを感じられるボタニカルを採用しながら、全体としては他の蒸溜所にはないオリジナリティあふれる香り、そして味わいを目指して、調整を進めてきました。 

十勝産素材の中でも、最もキーになるボタニカルは「小豆」です。

かつて「赤いダイヤ」とも呼ばれた小豆は、十勝の冷涼な気候と広大な平野が育んだ"大地の恵み"であり、十勝を象徴する作物でもあります。

この十勝産小豆を丁寧に自家焙煎し、カカオを彷彿させる香ばしさを引き出し、ジンの飲み口には小豆の優しい甘さが広がることを意識しました。

また、"きのこ類"からチョイスした「とかちマッシュ®」もいいアクセントを出してくれるボタニカルです。

とかちマッシュは、十勝地方の中核都市、帯広市で開催されている「ばんえい競馬」の厩舎に敷かれた「小麦わら(馬厩肥)」を堆肥とし、生産された香り高く濃厚な旨味のあるマッシュルームです。

乾燥させることによりさらに旨味が凝縮され、ボタニカルとして加えることで、ジンの風味に奥行きと旨味がプラスされます。

さらに私たちのジンには、帯広市岩内町にある農園「ときいろファーム」で一粒一粒、愛情を込めて育てられた「ラズベリー」も贅沢に使用しています。

ラズベリー特有の甘酸っぱい香りが、花など他のボタニカルの優雅で甘い香りと相まってジン全体の香りの土台を押し上げ、フルーティーな風味を加えてくれる引き立て役になってくれています。

十勝平野蒸溜所のクラフトジン

こうして完成した私たちのクラフトジンが、「明時 - AKATOKI」です。

「明時」とは、夜半から明け方までの時刻を表す言葉で、今では「暁(あかつき)」という表現/読み方の方が一般的かもしれません。 

 十勝平野蒸溜所がクラフトジンの中に表現することを目指した、開拓者たちの「フロンティアスピリット」。

原野を切り拓き、暮らしの営みをその地に根付かせていくことを「夜明け」とも表現しますが、まさにその刻(とき)を生きた先人たちへのリスペクトを込め、この名前をつけました。 

今回のMakuakeでは、当蒸溜所の「ファーストバッチ」にあたる、初回限りの特別レシピで製造したジン「明時 -LIMITED EDITION-」を先行販売します。

理想とする香り・味わいにたどり着いた記念すべき最初のジンは、初回限りの特別レシピに相応しく、文字やマークにゴールドの箔押し加工をした特別なラベル仕立てです(ラベルはデザイン段階のイメージです。印刷時、色味や仕様などが変更となる可能性があります)。

先に限定版の「明時 -LIMITED EDITION-」をゲットしていただき、これから発売予定の通常版と飲み比べていただく……というのも、ぜひお試しいただきたいです。

おすすめの飲み方

「明時 -LIMITED EDITION-」は、北海道十勝産の小豆、マッシュルーム、ラズベリーを含む24種類のボタニカルを使用したクラフトジンです。

豊富なボタニカル由来の幾重にも重なる旨味とフローラルでオリエンタルなアロマを、ストレートまたはロックでお楽しみください。

十勝平野蒸溜所 チームメンバー 

代表取締役 宮澤 嘉裕

大学卒業後、1998年4月から2021年3月まで池田町役場に所属。その間、2013年4月から2021年3月までの8年間、池田町ブドウ・ブドウ酒研究所(十勝ワイン)に配属され、総務や営業、ワイン城観光などを担当。

2023年に株式会社十勝平野蒸溜所を設立。

蒸溜技士 齋藤 良市

池田町役場に就職、キャリアの中で計18年間ブドウ・ブドウ酒研究所に所属し、ワイン醸造やブランデー製造などを担当。

2000年には、ワインアドバイザー資格を取得(現在はソムリエ)

2024年1月に池田町役場を退職し、同年2月に十勝平野蒸溜所に合流。

米倉 寛之

北海道池田町のJR池田駅の真向かいで「レストランよねくら」を経営する米倉商店の社長。十勝を代表する銘菓「バナナ饅頭」の製造販売も行っている。1904年創業、今年で120年目を迎える老舗の4代目。

十勝のポテンシャルを活かしたクラフトジン蒸溜所の設立を目指していた宮澤 嘉裕の想いに共感し、「株式会社十勝平野蒸溜所」の設立に協力した。

リターンのご紹介

今回のMakuakeでは、私たちの記念すべきファーストバッチのジンをお楽しみいただきたく、全てのリターンを「明時 -LIMITED EDITION-」で構成させていただきました。

24種類もの豊富なボタニカルで造り上げた「理想の1本」を、この機会にお手に取っていただけると嬉しいです。

※本ラベルは、デザイン段階でのイメージです。印刷時、色味や仕様などが変更となる可能性があります

今回のリターンには、通常販売時には有料(300円＋税)で販売予定の、十勝平野蒸溜所オリジナルのカートンもおつけします。

十勝平野の古地図を全面に配置し、正面にロゴマークを銀箔で入れたプレミアム感のある専用カートンです。「ジンを飲み終わったあとも、瓶と一緒に大切に保管しておきたい」と思っていただけるクオリティに仕上がっています。

※本カートンは、デザイン段階でのイメージです。印刷時、色味や仕様などが変更となる可能性があります

また、ジンとのセット購入限定になるのですが、オプションとして当蒸溜所オリジナルの「テイスティンググラス」もリターンにご用意しています。

それぞれ数に限りはございますが、以下の通り割引メニューもご用意しておりますので、お早めのご注文がオススメです。

【割引メニュー】

・超早割(先着50名)

・早割(先着150名)

・事業者様向け12本セット