みなさま。私たちは和歌山県の農家グループ「紀州百匠隊」と申します。本プロジェクトページをご覧いただき、ありがとうございます。

私たちはこのたび
「みんなで作った酒米による、ワインのような日本酒〜Shizen-Nou〜」を、
Makuake様のプロジェクトに掲載させていただくことになりました。もちろん私たちでは酒づくりはできませんので、醸造は委託となります。

「Shizen-Nou 2018」は、これまでの自然農純米酒の集大成です。自然栽培した酒米は12月に出荷し、醸造の準備に入っています。

さらに洗練された味わいを求めるため、精米歩合は50％とし、杜氏の知恵と経験を駆使した「純米大吟醸酒」として醸造を行います。

穏やかな香りが口の中に広がり、自然栽培で生産した、やさしい酒米の甘みを感じた後、余韻と共にキレていく。そんなお酒を目指しております。

醸造は2018年3月開始予定です。酵母やその他のスペックにつきましては、順次更新していく予定です。

※醸造前により、具体的なスペック等は変わる場合がありますのでご了承ください。
※酒類の販売は20歳以上となりますので、未成年者のご支援はお断りいたします。

紀州百匠隊は、2012年に”栽培体験を通じて農に触れる”という目的でスタートしました。

耕作放棄地の田おこしからはじまり、手植え、手刈りによる”手仕事”で、農業が好きな方。杜氏さん、学生さん達と一緒に「農薬や肥料を使用しない不耕起・自然栽培の酒米づくり」を行い、醸造しマイ純米酒「自然農」をお渡し・販売してきました。

酒米は、毎年4月の籾まきから始まり、5月に草引きして、6月に田植え、10月に稲刈りして、11月に脱穀します。

その年により収穫量は異なりますし、農薬を使用しないので雑草に負けたりもしますが、「それも農業の醍醐味」と思っていただけるような、農業や自然を楽しむための取り組みを行っています。

酒米の体験以外にも、桃や柑橘の収穫体験や、味噌づくり、酒造・醤油蔵見学なども行っています。

私たちが酒米を選んだのは、ワインのような「自然とつくり手による、年ごとの味わいが記憶に残るような日本酒を作りたい」と思ったからです。

農業の生産物は気温や天候により毎年変化するので、工業製品のように毎年・毎回同じものはできません。過去の「自然農（25BY・26BY・27BY）」も、酸味であったり、フルーティさが特徴であったりと、年ごとに味わいが異なります。

昨年（平成28年）に至っては、雨不足による日照時間の超過や水不足で、品質の低下に加え、酒造可能な量には至らず酒造を断念したこともあります。

毎年の農から生まれた酒米を醸造にバトンタッチして生まれる、
「生きもののような日本酒を作りたい」。

荒れ果てていた耕作放棄地から徐々に田んぼに戻り、多様性ある生物にあふれていく「土」。そして紀ノ川の恵みある「水」などを手で感じる農の楽しさ・面白さが溢れる日本酒にしたい。

そしてバトンを引き受けてくれる蔵元様・杜氏様のご協力など、みんなの思いが詰めこまれているのが、「自然農」であり、今回の「Shizen-Nou 2018」なのです。

農薬や肥料を使用しない自然栽培では、過去には1反あたり収穫量が1俵だったことも。一般に8〜10俵の収穫量があるので極端に少ない収穫量です。

これを酒造会社様のご協力により、年間100本〜200本程度の「超小仕込み」で過去に3本の純米酒を発売してきました。写真はできた日本酒を手に、満面の笑顔の参加者様です。

これまでの日本酒は、醸造順に「濃厚な酸によるどっしりした味わい（25BY）」、「淡麗で口あたりが良く食前・食中に向く（26BY）」、そして「爽やかでフルーティな滑らかさが際立つ（27BY）」と、原料の味わいをそのまま引き出した、個性溢れるラインナップでした。

今年の「Shizen-Nou 2018」は、ワインボトルに詰めたMakuake様のプロジェクト用に仕上げた特別な日本酒となります。

醸造元は、地元を流れる「紀ノ川」の川上にある、150年以上の歴史ある「初桜酒造株式会社」様。

Makuake様に以前出品した「40年超のビンテージ日本酒プロジェクト。S48 Showa Hatusakura」で332万円の売上を達成しています。

初桜酒造株式会社
代表銘柄：「初桜（はつさくら）」 「高野山般若湯（こうやさんはんにゃとう）」
〒649-7112 和歌山県伊都郡かつらぎ町中飯降85番地
http://www.hatsusakura.co.jp/

酒米づくりにもご参加いただいている河嶋雅基杜氏は、昨年までの「自然農」も醸造しており、今回は和歌山県で最も歴史のある「川上酒」と呼ばれた酒造地で高野山の伏流水を使うという新たな試みとなります。

今回杜氏が目指す酒は、まず、穏やかな香りが口の中に広がり、やさしい米の甘みを感じた後、余韻と共にキレていく。そんなお酒を目指しております。和食にはもちろんのこと、しっかりとした濃厚な酸味が、ワインのボディのように感じることが出来れば。と考えております。

過去最大量の酒米を使い、新たな仕込み水を得て、杜氏の技をあますことろなく駆使していただきたいと考えています。

Shizen-Nou 2018 は日本酒です。「ワインのように」と言っても、日本酒に「渋み」はありませんし、ワインのコクもありません。しかし、フルボディは無理でも、ミディアムやライトボディぐらいの「味わいを感じる」ことは、個人の嗜好の違いはあっても、可能ではないかと考えます。

今回、地元のイタリアンリストランテ「アルスデュオ」のご協力を得て、日本酒の味わいを引き出すイタリアンの試作を行い、パスタや魚の料理を食べながら、杜氏のイメージを膨らませてもらいました。

中でも「酒米のリゾット」は、調理の前に精米を行い、チーズや野菜と絡めたイタリアンでありながら日本風の味わいのシェフのセンスが垣間見える一品です。

アルスデュオ

※酒類の販売・発送は、紀の川市の「あえもん」からとなります。

ご支援いただいたお金は、醸造費、ラベル経費ほか、来年以降の農業体験経費等に使用させていただきます。

自然農およびShizen-Nou 2018プロジェクトに使用する酒米は、160cmを越えることもある酒米です。そのため、台風などが多い年は毎日がドキドキしています。

2017年は風雨は多かったものの、台風被害などは少なく、たまたまクラウドファンディングのお話しをいただき、今回のプロジェクト出品となりました。

年間のべ200人もの方々と一緒に栽培している「マイ日本酒プロジェクト」。私たちの活動や日本酒にご支援いただき、また機会がありましたら農業体験にもお越しくださいませ。お待ちしております！

［配送について］

Q.Shizen-Nouが送られてくるタイミングはいつ頃ですか？

A.「Shizen-Nou 2018」は、2018年3月に醸造を開始し、4月に醸造を終える予定です。配送は4月下旬より順次発送いたします。なお、「Shizen-Nou 2018」以外のリターンにつきましては、3月下旬に発送する予定です。

Q. 配送時間帯の指定は可能ですか？

A. はい。配送時間の指定は可能です。ご希望の方は、プロジェクトのご支援後に、指定する配送時間を下記からお選びいただき、Makuake内メッセージより配送時間の旨、紀州百匠隊にお送り下さい。

①午前中　②14時〜16時　③16時〜18時　④18時〜20時　⑤19時〜21時