焼けるような太陽の光、嵐の強風に耐えてきたセイル（帆）をリメイクした
世界でたった一つだけのアイテムを フランスからあなたにお届けします。

727 Sailbags のアイテムは、レースで使われたセイル（帆）を再利用して作られています。
ヒリヒリするような強烈な日差しと大型台風のような強烈な風にも負けないセイルが、スタイリッシュなアイテムとなって生まれ変わりました。

727 Sailbagsは海とヨットをこ深く愛する3人から誕生。
ジャン・バティスト・ロジェ、アンナ・べイユ、エルワン・グラン　です。

“727”はヨット乗りとして世界大会にも記録を残していたジャン・バティスト・ロジェが、最初のアイテムを制作するために裁断したセイルの船の番号から名付けられました。

727 sailbags の工場は、フランス北西部のブルターニュ半島のロリアンという街にあります。ブルターニュは太平洋単独横断ヨットレースにおいてスタート地点になることもあるヨットでも有名な地域なのです。

セイル（帆）はヨットの要です。風を受け止めて船を進める役割を持ちます。
海の上では遮るものが無いもなく強烈な太陽の光を浴び続け、海からの塩分にさらされ、轟音を伴うような海風に耐えています。
とんでもない過酷な条件を耐える能力を持ち、ヨット乗りたちが命を預けていると言っても過言ではないほど頼りにしている存在なのです。

しかし、レースが終わってしまうと、次のレースのために新しいセイルに交換しなければなりません。まだまだ十分に使える状態であっても、安全のために交換されるからです。

ジャン、アンナ、エルワンの3人は廃棄されてしまうセイルをなんとかしたいと思っていました。
そして、"もったいない"というエコロジーな考え、なによりヨット乗りのために活躍してくれたセイルへの愛情と敬意から廃棄ではない方法を探したのです。
たどり着いたのは、リメイクしてバッグなどのアイテムを作り出すことでした。

2010年に創業された 727 Sailbags は、今ではフランスを中心に世界中に取扱店をもつようになりました。

そして、ついに日本でも販売を開始することになったのです。

＜パリの１号店＞

バッグなどのアイテムは、ヨットのセイルで作られているからこその特徴がいくつもあります。
・水で洗えます（アイテムにより一部革製品があります）
・抜群の耐久性
・専用ミシンで帆と同じ耐久性のある糸で縫製
・深い味わいのある誇り高い傷跡がある
・帆から切り取った素材なのでそれぞれステッチ部分が異なるオンリーワン

「リサイクル」だから安価に作れる…というと実はそうではありません。

もし「早く」「安く」「大量」に商品化したければ、工業製品のように新品素材を納品して、無駄なく切り取り加工したほうがよいのです。しかし、727 Sailbags はリメイクで作られています。

まずはセイルについた塩分をきれいに洗い流して、大きな傷や汚れがない部分を切り出していきます。

切り出した部分にふさわしいデザインを選択していきます。1枚のセイルから作られているアイテムでも微細な傷跡はステッチはそれぞれ。そのため同じものを作ることはできません。

一点一点、手作業。セイル生地はとても丈夫なので専用の太い針と糸を使って縫われていきます。

リングの部分はヨットで使われているものと同じ。
持ち手のロープもヨットで利用されているものです。
（本来ロープの中心にはワイヤーが入っていますが、持ちやすくするため取り除かれてなめらかにして肩似かけた時の負担をすくなくしています）

バッグの内側にはラベルが付けられます。

このラベルには「ヨットの種類」「セイルの種類」「航海した場所」「船or船長の名前」が記載されています。（小さなアイテムにはラベルは付きません）

セイルのリメイクだからこそ、あなたのお手元に届いたときに既に個性的な傷や汚れ（日焼けなど）があります。
しかし、とても丈夫なので耐久性には全く問題はありません。今後お使いいただく中で少々乱暴に扱っても壊れたりすることはないでしょう（もちろん常識の範囲ですが）。

大切に扱うよりも、むしろ日常的にいつも一緒に持ち歩いてください。通勤に、旅行に、海へ、山へ、振り回しながら持ち歩いてください。新しい傷は愛着へと変わっていきます。

ヨット界の父と呼ばれドキュメンタリー映画にもなったフランスが誇る伝説のヨットマン、Eric Tabarly （エリック・タバリー）

長距離ボート・レースでは幾度も勝利を納め多くの後継者も育成した大人物でしたが1998年にスコットランド航海中大波によりヨットから振り落とされ行方不明。
その5週間後にフランス漁船によりアイルランド沖で遺体となって発見されました。
現在はミュージアムにて数々の遺品がおかれています。

・遺品でもあるTabarlyシリーズ
現在、数量限定生産でTabarly氏の帆がバッグになって蘇っています。
娘のマリーさんの直筆サイン入り。

↑このようにステッチが表にある物も。
一つ、一つ個性風合いあるバッグに仕上がっています。

「リメイク ✕ 手作業」　そのため同じデザインのものを作ることができません。
リターンアイテムでは、基本デザインと色合いのみ選択できるようになっています。
しかしセイル生地など同じものはお届けすることができません。

数字の指定も実は可能なのですが、オーダーメイド扱いとなり価格が大変高くなり、日数もかかります。そのため今回のクラウドファンディングではリターンに含めませんでした。
ご了承いただけますようお願いします。

画像右上Clickすると拡大画像が見られます。

この企画をしました 八千代 です。727 Sailbags との出会いとクラウドファンディングをスタートするキッカケをお話させていただきます。

2015年9月 フランスのパリで国際見本市「Foire de Paris」が開催されました。来場者59万人という世界的規模の見本市です。この見本市に通訳さんと一緒に乗り込みました。

パリへと出発する前から交渉することを決めていた “たったひとつ” のメーカーがありました。それが 727Sailbags です。
ずっと前から、大好きな海、ヨット、そして魅力的なバッグに一目惚れしたような気持ちでいたのです。

私のような輸入ビジネスの経験が浅い者が、日本で販売することの了承を得ることができるだろうか…ドキドキしながら交渉したのを覚えています。

後から通訳さんに聞いたところ、727 Sailbagsの社長に対して大きな身振り手振りでとても興奮しながら楽しそうに話していたそうです。その思いが通じたのか日本での独占販売契約を結ぶことができました。

しかしながら、日本でどのように広めていけばよいのか手探り状態で進めています。いくつかデパートでの出店をいたしました。でも、もっともっとたくさんの人に知ってほしい。そんな思いからクラウドファンディングをやってみようと思いました。

日本には「安くて良いもの」がたくさんあるなかで、リメイクという大変手間の掛かる（コストの掛かる）商品を販売することは大変です。事実、デパートで期間限定の展示販売をしていたときの出来事で、ただ値段だけを見て「高ーい」と一言残して去っていくお客様がいました。

727 Sailbagsという 大海原を航海したセイルから生まれたこと、エコロジーを考えそれを生み出した３人の創業者の思い、ひとつひとつ手作りされていることなど、伝えたいことがたくさんあります。

一瞬では伝えきれないものをぜひ知ってほしい、伝えたいと思っています。このクラウドファンディングをスタートにより多くの人に伝えられるようにしていきます。