空海の孫弟子理源大師聖宝が醍醐山上に草庵を営んだのに始まる。五重塔(国宝)は天暦6年(952年)の建立で、京都府内最古の木造建築物。三宝院(庭園は特別史跡・特別名勝)には、桃山時代の豪華な襖絵で飾られた葵の間、秋草の間、勅使の間(重要文化財)に続き表書院(国宝)がある。史跡に指定された境内は、下醍醐、上醍醐に分かれ、100余りの堂塔が散在する。毎年2月23日には「五大力尊仁王会」が行われ、この日に限って授与される御影は災難除けのお守りとされている。また4月第2日曜日には、豊臣秀吉が催した「醍醐の花見」にちなんだ「豊太閤花見行列」が華麗な桃山絵巻を繰り広げる。