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長崎の無形文化財に指定、皇室御用達にも選ばれた経緯も持つ400年以上続く老舗窯元である臥牛窯(がぎゅうがま)では、伝承の危機にさらされている「幻の現川焼(うつつがわやき)」を再び幻の陶器とさせないために、今回Makuakeを通じて新たなるチャレンジをさせていただくこととなりました。

居酒屋では乾杯から締めまでビールという無類のビール好きである臥牛窯代表 横石次郎が、ビールをもっともっと美味しく呑めたら...という考えのもと、3年前よりビール専用こっぷの開発に尽力し、新型の冷酒セットと共にようやく完成いたしました。

このビール専用こっぷは、臥牛窯十四代目当主 横石臥牛がMakuakeユーザー様のためだけに、ビールが一層美味しく、美しく飲める器体を新たにデザインし、人気の高い図案の中から新しく描き下ろしたオリジナル作品となります。

ビールを美味しく飲むにはクリーミーな泡立ちと口当たりが必須、と考えている私は、この器体にクリーミーな泡が立ち、尚且つ泡を継続的に補充する仕組みを導入し、更に”究極の口当たり”によりビールを美味しく飲む事が可能となる器体を造り上げました。

どれほどのビール泡が実現できるかを以下の動画でご確認いただけます。

そしてもちろん臥牛窯の特徴でもある、陶器(土もの)には珍しく電子レンジや食洗機の使用も可能という点も抑えつつ、日常生活の中で幅広く使用できる、実用的なビール専用こっぷとなります。

ご興味ございましたらまずは臥牛窯の歴史からご説明させていただきますので、続きをお読みいただけましたら幸いでございます。

元禄時代(西暦1700年前後)『京の仁清、西の現川』とまでも呼ばれ、類い稀な表現力と存在感で世の中をあっと言わせた「現川焼(うつつがわやき)」という焼き物が存在しました。しかし、この現川焼はわずか半世紀ほどで忽然と姿を消してしまい、残された一握りの品は、幻の銘陶となり後世への伝説となりました。

現川焼(うつつがわやき)に魅了されたたくさんの陶工たちは、何故消失したのかよりも“何故その陶器を造れたのか”を求めて、幻となった秘法の再現に挑戦してきましたが、約200年間は誰も再現を成功させることができませんでした。

そして200年の時を経て...
この秘法の謎を解き明かし、臥牛窯(がぎゅうがま)の十二代目が現代にその陶器を蘇らせ、その後、十三代の横石臥牛兄弟が再現を完全なものに仕上げました。

臥牛窯(がぎゅうがま)の始祖は、慶長七年（西暦1602年）松浦藩内の大村藩と鍋島藩の藩境にある木原皿山に窯を開きました。

地元で採れる赤土を使い、古来より伝わる刷毛目文様を施した「陶器」。
この頃大陸から伝わった技術で泉山に発見された磁石を使って作る「磁器」。

この相対する両極の技術を有する窯元が臥牛窯(がぎゅうがま)です。

窯元を訪れた松浦藩の初代藩主である松浦鎮信候により“臥した牛に見える窯の形状”から「臥牛窯(がぎゅうがま)」と命名され415年もの間、代々伝承を重ね伝統の技を受け継いで来きました。

主な窯業産地は、伝統を引き継ぐ窯元が集まって協同組合を結成しています。
この組合という団体を作って、県や市など公共の支援を得て広報活動をしているところも少なくありません。(もちろんそれらの団体が悪ということではございません)

そのような中、高度な技術を要する現川焼(うつつがわやき)を正当に引き継ぐ窯元は臥牛窯(がぎゅうがま)のみしか存在せず、1つの窯元では組合も作ることができませんので、単独でその存在を認知されるように取り組まねばならない宿命があります。

元々購買年齢層の高い『焼き物』『陶器』というジャンルということもあり、多分に漏れず昨今の不景気の波に飲み込まれ、また技術開発に一直線だった臥牛窯(がぎゅうがま)の販売の弱さも露呈して売上が低迷し、現川焼(うつつがわやき)は再び幻になってしまう状況へと陥りつつあります。

この状況を打破する糸口として、当プロジェクトで経営状況を改善するとともに、現川焼(うつつがわやき)の理解者様やファンが増え、貴重な現川焼(うつつがわやき)の伝統を次世代へと継承して行きたいと切望しています。
 

【天の川幻想文ビール専用こっぷ】

Makuakeの為だけに臥牛窯14代目当主 横石臥牛が描き下ろした新作です。
・ビールの泡が消えにくいクリーミーホールを採用
・ビールを美味しく飲める"究極の口当たり"を実現
・お好みで選べる形状が三種類(画像左より大.中.小)
・電子レンジや食洗機の使用も可能な高い耐久性

【大】画像左側
・税込定価：27,000円
・サイズ：全高161mm胴径79mm
・容量：500ml程度
【中】画像中央
・税込定価：23,760円
・サイズ：全高137mm胴径75mm
・容量：400ml程度
【小】画像右側
・税込定価：23,760円
・サイズ：全高110mm胴径80mm
・容量：350ml程度
※全て手作りの為にデザインやサイズが微妙に異なります

■器体正面には天の川を表現

■器体背面には願い星(流れ星)を表現

■器体内側のクリーミーホールにより泡立ちが長持ちします

■泡立ちが継続する検証ムービーをご覧下さい

※無施釉の部分(クリーミーホール)の洗浄状況や乾燥状況により、
　実際の泡立ちに影響がある場合があります。
※全て手作り手描きの為に、デザインやサイズが微妙に違います。
　予めご了承くださいませ。
 

【天の川幻想文冷酒セット 片口&蕎麦ぐい呑み】

Makuakeの為だけに臥牛窯14代目当主 横石臥牛が描き下ろした新作です。

 --片口-------------
・冷酒の注ぎやすさを究極に追求した流線型の美しいデザイン
・電子レンジや食洗機の使用も可能な高い耐久性
・税込定価：27,000円
・サイズ：全高60mm全長137mm 
・容量：300ml程度

■左側面には"天の川"を、右側面には"願い星"を表現

■器体の流線形は注ぎ易さと持ち易さを実現

■器体の内側は現川焼きの伝統技法霙刷毛を施しました
※全て手作り手描きの為に、デザインやサイズが微妙に違います。予めご了承くださいませ。

 --ぐい呑み-------------
・抜群の口当たりが飲み物を美味しく感じさせる形状と釉薬
・電子レンジや食洗機の使用も可能な高い耐久性
・税込定価：12,960円
・サイズ：全高50mm口径63mm
・容量：90ml程度
 

■正面には"天の川"を、裏面には"願い星"を表現
■器体の内側は片口と同じく霙刷毛を施しました
※全て手作り手描きの為に、デザインやサイズが微妙に違います。
　予めご了承くださいませ。

　いま日本各地の伝統を守る工芸品が、存続の危機に晒されています。実は臥牛窯(がぎゅうがま)も例外ではないのです。想像したくもないことですが、このままでは元禄時代の現川焼(うつつがわやき)のように「幻の陶器」となってしまうかもしれないのです。
　しかし12代の祖父、13代の父が百年かけて守り繋いでくれた伝統のバトンを簡単に諦めるわけにはいきません。困難な道を自ら選び、現川焼を再興したその背中を見続けてきた私達にとって、断じて「幻の陶器」にすることはできないのです。私十四代横石臥牛は社長である弟と現川焼の秘法に磨きをかけると同時に、新分野での可能性を掴むために新たな取り組みを始めました。
　Makuakeは夢に共感できる人の力を借りて志を実現させる舞台です。臥牛窯はこの舞台で、今まで支えて下さったファンの皆様の期待に応えると共に、新たなる同志を見つけることに挑戦します。どうかお一人でも多くの方に共感いただき、お力をお貸しいただきますようお願い申し上げます。

十四代 横石臥牛 拝